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円満なリストラなどあり得ないと思う人がほとんどでしょう。 もちろん、強靭な精神力を持ち、経済的にも余裕がある人ならリストラをばねによりよい人生を歩むことも容易にできるかも知れません。 しかしながら多くの場合、リストラはいわば従業員と会社との喧嘩みたいなものになります。 ただの喧嘩ではなく、相手は会社という百戦錬磨のプロで手ごわい存在です。 このリストラという喧嘩でことを有利に運ぶための対策として、相談機関や労働組合などよき参謀を持つことが不可欠となります。
しかしながら第三者機関に相談して何とかしてもらおうと言う前に、会社の就業規則くらいは目を通しておきましょう。 また労働基準法の基本的な知識だけでも頭に入れておくと、会社からあの手この手で仕掛けられる退職を促す攻撃への対策としても役立ちます。
あまりことを荒立てたくないと思いながらも会社との話し合いが決裂してしまった場合、裁判で決着をつけるしかないというケースも出てきます。 そのような最終的な段階で重要な役割を果たすのが、形ある証拠です。 普段から気付いたこと、気になったことはメモに取る習慣をつけましょう。
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関連会社への出向や部署の配置転換などを命じられたときも理由を書面で表してもらったり、タイムカード、日報などはコピーをとっておきます。 会社とのやり取りは携帯用のテープレコーダーを使って一切録音しておくことも大切です。 隠し撮りができるレコーダーがよいでしょう。
会社はどのような時でも紳士的な対応をしてくれるとは限らず、それまで会社に尽くしてきた従業員にひどい仕打ちを仕掛けてくることもあり得ます。 いざというときに負けないために、備えあれば憂いなしです。
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